トイレは、一家全員が日々使う空間です。
つまり、リフォームの優先順位がとても高いということでもあります。
この記事では、トイレのリフォームについて失敗しやすい例を解説しました。
リフォームでお金をかけるべきポイントについても説明していますのでよく読んで、後悔の無いリフォームを目指しましょう。
トイレのリフォームでよくある失敗とは?
床を他の部屋と同じ材質にする
ここでは、トイレのリフォームでよくある失敗例を紹介します。
まず、トイレの床を他の部屋に合わせてリフォームしたら黒ずみが酷くなってしまったという事例があります。
落ち着いたお洒落な雰囲気を好むために、トイレの床を無垢材や複合フローリングにする方も多くいらっしゃいます。
しかし、雰囲気を重視して床の素材選びをしたために1年もたたないうちに黒ずみで汚れてしまうという例もあります。
無垢材とは、丸太から切り出したままの自然な状態の木材のことです。
天然の素材であるため、天然の木独特の自然な木目を味わえるというメリットがある一方で、
乾燥によわくひび割れなどが入りやすいといったデメリットがあります。
複合フローリングとは、合板などの表面に化粧材を張ってつくられた床材のことです。
無垢材と比較すると安価で品質が安定しやすいというメリットがありますが一方で、
経年劣化が見られることやアンモニアの汚れがシミになりやすいという特徴があります。
一口に無垢材や複合フローリングといっても、最近ではさまざまな品質のものがあります。
そのため、一概には言えませんがこれらの理由からトイレの床に使用するのには向いていないと言えるでしょう。
便器を買えたら想像以上にトイレが狭くなる
つぎに、トイレの便器を変えたら想像していた以上に狭くなってしまった、という事が挙げられます。
最近のトイレはいろいろな機能がついています。便利ではありますが、トイレのタイプによりサイズが違います。
ですから、トイレ空間全体の広さを考えて選ばなければ狭くなったと感じるでしょう。
そして、狭いトイレ内で内開きのドアにしてしまったため出入りがしづらくなってしまうという事例もあります。
そうすると、トイレには必須のスリッパが置けません。
廊下にドアを開閉するスペースが足りない場合は、引き戸タイプのドアにするのがいいでしょう。
トイレが暗すぎる
つぎに、トイレ内の明るさの問題です。
トイレの中が明るく照らされているのは好きではないからと、雰囲気を作るために落ち着いた色合いの照明にすることがあります。
しかし、そうすることで毎日の健康チェックでは欠かせない便の状態や色などが分かりづらくなってしまうという例があります。
逆に、トイレを明るくしようと窓を大きく広げてしまった結果、
トイレの窓が通りに面していたので外の視線が気になるようになったという例もあります。
トイレのリフォームを失敗しないためには
動作のシミュレーションをしておく
それでは、トイレのリフォームで失敗しないためには何を考えればいいのでしょうか?
まずは、トイレで普段行うそれぞれの動作をシミュレーションしておくことです。
トイレに入るという動作は普段の生活の中で欠かせない行動ですので、頭で考えながら実際に試してみましょう。
例えば、トイレットペーパーと便座の位置など距離感を考えながら行動してみてください。
トイレの大きさを考えることも大切です。
家にトイレを設置すると、ショールームなどで確認したときよりも大きく感じるものです。
ですから、今使っているトイレのタンクを入れた奥行きのサイズや便座部分のサイズを事前に測っておくのがいいでしょう。
排水管の位置も考える
忘れがちなのが、排水管の位置です。リフォームをする場合は、今設置しているトイレの排水方式と同じものを選ぶようにしましょう。
トイレには床排水と壁排水という2種類の排水方法があります。
これはどういう事かというと、排水管が通るための穴が床と壁どちらについているのか?ということです。
現在、床排水が一般的ではありますがマンションの一部で壁排水のところもあるという事を覚えておくといいでしょう。
床排水は、排水管がトイレの下にあるため目で確認することは不可能です。
一方で壁排水は、トイレの後ろ側から壁に向かって排水管が見えています。
壁排水である場合は、床から排水管の中心部分までのたかさによって設置できるトイレが変わりますので注意してください。
壁排水では、排水の高さは120mmのものと155mmのものがあります。
ペーパーホルダーのことも考える
先ほども少し触れましたが、トイレットペーパーの事を考えておくのも大切です。
ホルダーの位置は、トイレの便座に座ったときに手が届きやすい位置に設置しましょう。
トイレ本体の大きさが変わったり室内全面のリフォームをしたりする場合は入念なチェックが必要です。
バリアフリーについても考えておく
それから、バリアフリーの面についても考えましょう。
家族に介護者、高齢者がいる場合はこのことについてもよく考えてください。
ですが、バリアフリーの面を考えすぎて手すりなどを設置すると室内が狭くなり健常者が使いづらいという事になります。
判断の基準が難しいところですから、手すりなどは取り外し可能なものか確認するといいでしょう。
リフォームをする際は、お洒落にこだわることも楽しみのひとつです。
ですが、トイレは毎日使う所ですのであくまで機能面や設備のことをメインに考えるのがいいでしょう。
トイレのリフォームでお金をかけるべきポイント
ここからは、トイレのリフォームでお金をかけるべきポイントを紹介します。
結論から申し上げますと、リフォームでお金をかけるべきポイントは求めていることによって異なります。
ですから、必要としていることを叶えるためにお金をかけるのがいいでしょう。
リフォームで後悔をしないためには、このことを考えるのが大事です。
汚れにくいトイレにしたいというのならトイレの床を汚れにくい材質のものにすることにこだわります。
たとえば、クッションフロアシートなどは汚れが染み込みにくいために水回りの汚れに適しているといえます。
トイレの音が気になるという場合は、防音扉を設置したり壁に断熱材を入れたりすることで防音効果が期待できるでしょう。
なぜ断熱材なのかというと、断熱材はある程度音を吸収するからです。
このように、リフォームをする際はリフォームによって何をしたいのか?というところをよく考えるようにしましょう。
まとめ
トイレをリフォームする際は、
お洒落について拘るだけではなく機能面や普段の生活から使いやすいトイレを設置することが大事です。
有限会社下里住設店では、水廻りのリフォームを行っております。
気になる事がありましたら、まずはご相談ください。